既にたくさんの危機を迎えている世界が、また新たな脅威に直面していることは寒心に堪えません。様々な問題に加え、この感染症との闘いに臨まなくてはならないのは、まるで僕たち人間が神々から色々なことを試されているのではないかとさえも感じます。
苦境に立ったときこそ、人それぞれの本質が見えてくるものだと思います。皆が困難な状況に陥っているいま、どれだけ冷静に適切にそして思いやりや助け合う気持ちを保ってこの状況を乗り切れるか。ここが僕たち一人ひとりの人間性が真に問われるときなのでしょう。
とはいえ、僕も国内外の仕事が当面全てキャンセルとなり、かつてない不安な毎日を過ごすこととなりました。3.11に予定されていた被災地での慰霊演奏も、残念ながら夏に延期されました。
また世界中で3.8億人近く(13日現在)の子どもたちの教育がストップしてしまっていることは本当に深刻な問題です。国連において教育分野の専門機関であるUNESCOは対応に全力を注ぎ、僕もその指針に沿った活動がこれから始まります。
気候変動や紛争の問題などとは異なり、感染症には僕たちの行動が結果としてすぐに表れてくれるもの。今は可能な事を全て行なってから、あとは終息を祈るばかりです。
皆が再び集まり、豊かな文化に直に触れ、感動や喜びを共有できる空間が早く戻ってくれることを切に願います。 (photo:praying to “The Nagasaki Angel” at the UNESCO Headquarters in Paris)