西日本豪雨により犠牲になられた方々の鎮魂を願い、また被災された方々に心より御見舞い申し上げます。現在の状況では断続的に義援金の送付で支援に加わらせて頂いています。
折しも気候変動による自然災害が頻繁となるなか、2005年に世界自然遺産登録地となり「自然との共存」を実施されている北海道・知床のユネスコ協会の招聘を受け、斜里町と羅臼町にて講演とコンサートを行なってまいりました。今回も共演して8年、絶大の信頼を寄せる佐藤彦大君の名サポートが光り、また地元の小・中・高校の皆さんとはコラボレーションもあり、毎日の練習に励む生徒さんらの意欲と大きな声で挨拶と返事をする礼儀正しさが清々しく、僕の方が背筋のピンとなるような気持ちにさせてもらった感じです。
さて、地元の方々から話を聞く中で最も印象に残っているのが「野生生物の生息地域を通るときは、彼らの棲家に我々がおじゃまさせて頂いているという考えでおります」。この観念が、世界的にも希少なヒグマと人との棲み分けが成立している所以であると目から鱗が落ち、危機に直面しているいま、僕たちは自然との共存を果たしているその考え方を学ぶべきではないかと痛感しました。また、現地の方々が言われているのが「観光されている人がつい可愛いからと野生動物に餌付けすることです」。食べ物を与えてしまうと野生動物が“そこに来れば食べ物がもらえる”と学習してしまい、道路や人家など頻繁に現れるようになり、車との接触事故を引き起こしたり、人の安全を守るためにと駆除されたりしてしまう。そんなメカニズムを認識していないビジターが多いかもしれないため、それらを誘発させないよう僕らも伝え広めてゆかなければならないと強く感じます。
コンサートもおかげさまで盛況に終わり、またいつか来訪を!との意味合いから斜里では「行ってらっしゃい!」、そして羅臼では「知床旅情」の歌で送り出してくださった知床ユネスコ協会の皆様に心から感謝しています。
斜里と羅臼、どちらも必ず再び訪れたい我が国の誇れる素晴らしい風土と心温かな人々でした。