3.11の前後に合わせて今年も献奏のために東北の震災被災地を廻ってきた。
7年を経てようやく再開店を果たせるお店が増えたことや諸々の整備が進み、復興と言える状況が見えてきたことは本当に喜ばしい。しかし、一方では皆様もご存知のとおり出口の見えないトンネルを進まざるを得ない福島はもとより、遅々として復興の進まない地域や、新たに再スタートが切れても厳しい生活となる福祉の行き届かない問題など、表で報道されているイメージと実際は異なることも現地に訪れると多々感じる。
なによりも毎年思うのは、この震災について注目されるのは一週間前から3.11までであり、次の日からパタッと話題にも上らなくなるのはどうにかならないものだろうか。地震を含めた自然災害全ての関連について復興の進行状況も諸問題も、もっと頻繁に報道される機会があってほしい。最も重要なのは人々の関心だ。現地の声で最も多く聞かれるのは今でも「どのような動機でも良いのでひとりでも多くここに来てください」。関心が高まり、年間を通して訪れる人が増えれば確実に支援となる。
9月にも大船渡ユネスコ協会を始めとする近隣のユネスコ協会のご協力のもと東北を廻ります。まだまだ道半ばと考えても決しておかしくない復興への道のり、現地の方々が心から喜んでくださるその笑顔を原動力に僕も微力ながら更に頑張ります。
さて、3月22日から25日シンガポールにて”TRUE COLOURS FESTIVAL アジア太平洋障害者芸術祭”がUNESCOと日本財団の共催により開催される。このフェスティバルに僕がUNESCOのゲストとして招聘されいくつかのコンサートを任された。音楽家だけではなく様々なジャンルのアーティストと交流が持て、お互いに高め合えることができれば嬉しい。UNESCO平和芸術家としてのミッションを果たせるよう最善を尽くすのみならず、僕自身のなかで新たな境地を開ける可能性にも期待している。