Posting on 30 Jun 2017 for BLOGParisとCremonaでのミーティングを終え、東京に戻りました。
UNESCOのミッションのひとつ、文化・遺産を守り受け継いでゆくという趣旨に沿い、加えてヴァイオリニストならではの内容となる構想を現在練っています。しばらくクレモナに滞在する時間を使ってストラディヴァリ“Stella”の大々的なメンテナンス・修繕も行なってもらいました。310年という時を経た楽器を、最も健康な状態に治すことができるドクターは世界でも限られているでしょう。Stellaの修繕に携わってくださったMaestro T. Matsushitaに心から感謝しています。ストラディヴァリやグァルネリを始め数々の銘器が存在する限り、それらの美しい音を守ってくれる修繕技術も継承されてほしいのが奏者としての願いです。
100年以上も埋もれていた伝統技法が見直され“クレモナの伝統的なヴァイオリン製作技術”として無形文化遺産に登録された例があります。宮大工さんひとつとっても日本古来の文化を守れるクラフツマンシップが失われつつあるなか、受け継がれる人材が育成されることを日本人として願っています。
7/2からはポーランド・クラクフで世界遺産委員会が始まります。理想的な条件で日本から新しい登録遺産が生まれることを期待しています。
では皆さん、この時節柄どうか身体を御大事に。元気に生まれ変わったStellaの音をぜひ聴きに来てください!!