Posting on 16 Aug 2016 for BLOG連日嬉しいニュースが続くオリンピック・日本選手団の健闘を心から称えたい。一方で、先日の天皇陛下のおことばには今上天皇の難しいお立場に加え昭和天皇の思いもそこには含まれているように感じ、深い感慨を覚えた。戦争をはっきりと記憶している方々が益々少なくなり、戦争を知らない僕らが平和の尊さを伝えてゆかなければならない責任を強く感じる。
さて、去る13日はお盆のさなかにもかかわらず、ピアニスト・佐藤彦大君との盛岡公演に御来場いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。メインのソナタとなったリヒャルト・シュトラウスは、僕のレパートリーの中でも大変好きな曲のひとつであり、佐藤君と初めて会った頃「いつかはシュトラウスを二人で演奏したいね!」と言い始めてから6年が経った。言わば6年間あたためてきた曲の二人での演奏機会がようやく訪れ、そんな契機に今まで弾いてきたこのソナタの解釈を僕はかなり変え、これまでとは違うシュトラウスが生まれる。今回は使用する弦の嗜好性も転換、弓も普段コンサートで使っていたものから変えて、ほぼ25年ぶりに使う弓で弾いた。
演奏家としてのキャリアを着実に積んでいる佐藤君は本当に素晴らしく、僕の望む音楽と佐藤君が抱く音楽観を見事に融合させて理想的な答えを出してくれる。シュトラウスを演奏し終わった直後のバックステージで、僕らは再びこのソナタを演奏する約束をした。どこかで皆さまに聴いていただく日が楽しみです!今回も佐藤君や佐藤君の周りの方々の助けを借りてこの公演を開催することができ、皆々様にあらためて深く感謝申し上げます。