Posting on 4 Dec 2015Requiem was dedicated to all victims of violent extremism across the world and determinations of decisive fights against terrorisms on the whole world were confirmed in the celebration of the 70th anniversary of UNESCO.
演奏後拍手の自粛が求められ、犠牲者を悼むレクイエムによって幕を開けたUNESCO創設70周年の式典。深い哀しみとテロに対する憤りでやりきれない気持ちに苛まれる。テロの発生から3日後の11月16日、式典はBokova事務局長の連帯を呼びかけるスピーチと共に、世界中のテロと断固戦う決意と結束の場となった。
国連の安全保障理事会によって動向が決められたことに即して、UNESCOは特定の分野において世界を支えている。例えば戦禍によって失われた教育環境をいち早く整えるのもUNESCOのひとつの役目である。創設以来その援助によってどれだけの国が救われてきたか、この70年を振り返るとUNESCOの存在意義が明確になる。かつて日本の戦後復興にもUNESCOが大きな役割を果たした。日本が国連に加盟されるより5年も前に、UNESCOは日本の加盟を認め、それが国際社会への復帰の契機となっている。自分がUNESCO Artist for Peaceだから肩を持つ訳ではないが、日本国民にとって大変微妙な時期である昨今、UNESCOから受けた恩恵も忘れたくはない。
奇しくもパリ滞在とテロ事件が重なったなかで、心安らぎ救いであったのは、ユネスコ親善大使の千玄室・大宗匠による献茶会が本部で開催されたことである。大宗匠が僕の手を取られ「無の境地」に達することを諭してくださったが、その究極の道に一歩でも近づけることを期する。今回の滞在中も、佐藤地大使をはじめユネスコ日本政府代表部の方々から戴いた御厚意に重ねて感謝申し上げます。
10月下旬から11月にかけてパリ往復が重なった間、Bokova事務局長からあらためて命じられた職務を果たすため、知恵を絞り、ヴァイオリニストとして社会貢献への努力を惜しみなく注ぎたい。