Posting on 2 Jul 2015 for Blog7月2日は1951年日本がUNESCO(ユネスコ)に加盟した日である。戦後日本が初めて加盟した国連機関はユネスコであり、これが国際社会への復帰の契機となった。“日本で初めて”に強いて関連付ければ、僕は日本人初の「ユネスコ平和芸術家」に任命され、身に余る役ながら今年で17年を迎える。任命された当初抱いた思いは、一演奏家の自分にいったい何ができるのか…。僕は政治家でもなく、また音楽自体は戦争を回避する外交や政策に直接関われない。では音楽にできる事とは何か。それを解く鍵は「感動」にある。人は素晴らしい芸術に触れたとき「感動」が生まれる。この「感動」にこそ私たちは価値を見出している。「感動」した時が最も幸せで充実していると感じるはずだ。しかし、世の中が平和でなければこの「感動」を味わうことはできない。「感動」できる環境とは、平和な世界以外ありえないのだ。ある時期からこの理念を伝えるのが「平和芸術家」の役割であると認識できるようになった。大切なのは自分の能力を向上させる努力を続けることである。それが人に「感動」してもらえる術(すべ)となり、やがて平和に繋がる。皆が能力を最大限に引き出せれば、きっと平和な世界が造れると信じたい。
先月パリ・ユネスコ本部での大きな会議に出席してきた。出席者はそれぞれの思いや持論を掲げて討議し、僕は特に東日本大震災被災地の現状を訴えてきた。この会議はボコヴァ事務局長も出席しており、僕たちの声や意識が直接政治の世界の人々に届く貴重な機会である。若い頃の迷いはもはやない。一人ひとりがたとえ小さな石であっても、たくさん集まればきっと大きな砦となれる。それには同じ気持ちの仲間を集い、そして行動を起こすことだ。9月27日、志を共にする仲間と浦上天主堂で平和祈念コンサートを開きます。次回そのご案内をいたします。