Posting on 24 Feb. '15 for BLOG二日に亘る要人との面会が目的のため今回はヴァイオリンを持たず、パリには二泊のみで戻ってきた。短い滞在であるから内容がより凝縮されとても有意義な時間だったと思う。

『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない』

これは第二次世界大戦後、人類が二度と悲惨な戦争を繰り返さないために国連が採択したUNESCO憲章前文の冒頭だ。この一文を刻んだ「平和の壁」と称される石碑が、パリ・UNESCO本部内の中庭「寛容の広場」に立つ。同文が一段ごと10の異なる言語で彫り込まれているが、印象的なのは最上段だけがアラビア語とヘブライ語によって並べられていることだ。約20年前UNESCOに贈られたこの石碑には、当時の人々の希望や想いが込められている。世界の情勢不安が日本国民にとって対岸の火事ではなくなってしまった昨今、「戦争」という文字が身近に感じられるようになった。憲章前文はあとに、お互いの理解や尊重・援助の必要性を説き、偏見・差別を無くして文化の普及と人類の教育の重要性を訴える内容で続く。じっくり読めばこの理念は、私たちが普段生活する上でも重ね合わせるべき事柄として受け取ることができる。これらが反映されれば皆が幸せに生きられる世の中となるはずだ。難しい言葉が並んではいるものの、もしお時間があればUNESCO憲章前文を読まれてみてはいかがでしょうか。