21日、群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録された。昨年の富士山に引き続き、今年も我が国の歴史文化や自然が登録されたことは嬉しい。世界遺産はユネスコの総会で採択された条約から生まれたものであるから“世界遺産=ユネスコ”というのは自然であるが、最近では逆に“ユネスコ=世界遺産”というイメージを持たれている方も多いのではなかろうか。ユネスコ(国連教育科学文化機関)は第二次世界大戦後もう二度と戦争の悲劇を繰り返さないために発足された機関である。その活動の根幹は『異なる文明、文化、国民の間の対話をもたらす条件を創り出すため』にある。なぜ対話なのか、それは争いの引き金になっているのは常に、文化や宗教などの違いによる習慣の違い・価値観の違いなどお互いに相容れない感情が発端になっている。そしてもうひとつの大きな要因が“貧困”である。これらの問題を克服してゆくためには、特に人々の教育が必要であるとユネスコは説く。良質な教育が導く作用、いわゆる人の心に及ぼす作用が、大小にかかわらずあらゆる問題を解決する糸口となると考えるからである。
残念ながら今年もチャリティーコンサートがあるために、パリでのユネスコ年次会合は欠席だが、ユネスコの精神を多くの方に伝えられるよう、僕はユネスコ平和芸術家として“音楽”という手段を通じてこの活動に携わってゆきます。