福島県内の小・中学校をピアニストの佐藤彦大君と廻ってきた。
ひとつの学校では、校舎から体育館に向かう通路のすぐ横でパワーショベルやクレーンなどの重機が除染作業を行なっている。無邪気で人懐こく本当に可愛らしい子ども達が、このような環境に居なくてはならないことを目にするだけで心が痛む。せめて子ども達に楽しい思い出を残したいと願って全力で接する。楽しい音楽に合わせて自然に手拍子が始まり、ワクワクするリズムでは足踏みも生まれる。知っている曲では一緒に歌ってくれたりと、これが音楽の本来の楽しみ方なのだ。それを小学生は教えてくれる。中学生になると立派に自分の考えや意見を持つようになって、各々の音楽の楽しみ方になる。どの学校でも生徒代表が感想を述べてくれたが、純粋で素直な気持ちを僕達に贈ってくれる言葉が何より嬉しい。
本来の予定ではいわき市内の学校も訪問するはずであったが、台風のため延期となってしまった。大変残念だ。台風被害に加えて先日深夜の地震など、「自然」はどこまでも僕達へ試練を課すのか。東日本大震災で崩落した小峰城の石垣の中で、江戸時代に積み上げられた古い石垣だけは頑強にびくともしなかったという。いつの時代からか利便性を優先してきてしまった僕達人間が、あらためて先人の知恵に学ぶことを求められているのかもしれない。
延期となった学校へは佐藤君と来年再び訪問する。ヒコちゃん、これからも一緒にがんばろう!